『「大丈夫だよ、勝てるから」西郷真央を救った先輩からのことば』



ルーキーイヤーの昨シーズン、“シルバーコレクター”として悔しい時間を過ごしてきた西郷真央が、5打差を逆転しツアー初優勝を挙げた。

2019年11月にプロテストに合格して、20年6月にプロデビュー。初戦となった「アース・モンダミンカップ」ではいきなり最終日最終組でラウンドし優勝争いを演じたが、スコアを伸ばしきれず5位タイでフィニッシュ。その後も最終日最終組を7度経験したが、優勝に届くことはなかった。

帰りの車中で、人知れず涙を流したこともあった。「悔しい思いになった」とそのたびに次戦への闘志を燃やしたが、度重なる惜敗に落ち込む回数も増えてきた。昨年9月の「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」では最終日を単独首位で迎えたが、稲見萌寧に逆転され、自身4度目の2位となった。

「大丈夫だよ、勝てるから」。そのときクラブハウスで落ち込んでいる西郷を救ったのは、ツアー5勝を挙げているベテラン、藤田さいきだった。前年の同大会3日目に初めて同組でプレーし、その後も気にかけてくれているという。「その言葉を信じて、自分の練習を信じて、やり続けることができた」と優勝に手が届きそうで届かないもどかしい気持ちを胸に抱きながらも、なんとか強い気持ちを保ってきた。

昨年11月の国内ツアー最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」では最終日3位タイからの逆転優勝を狙ったが、スコアを3つ落として6位タイ。そこではシーズン9勝を挙げて賞金女王に輝いた稲見から「大丈夫だよ」というやさしい言葉をかけてもらった。さらに迎えたオフには、師匠であるジャンボ尾崎からの「しっかりやり続ければ結果がついてくるぞ」という言葉を何度も反芻した。

そして、開幕戦勝利をつかみとることになる。「今回の優勝では2位にはない副賞がたくさんもらえる喜びを知っただろう。早めの2勝目を期待する」とジャンボから祝福のコメントもあった。「いまとなってはいい経験だった」。ここまで開くことのなかったつぼみが、開幕戦でついに大輪の花を咲かせた。今大会ではたくさんの『おめでとう』の言葉をもらっただろう。その言葉を胸に、2勝目、3勝目とさらなる勝利へつなげていく。

出典<ゴルフ情報ALBA.Net>




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