『“不正行為”で3年間の出場停止…韓国の19歳女子ゴルファー、ユン・イナとは何者か』



 ユン・イナは今年6月に行われた「DBグループ・第36回韓国女子オープン・ゴルフ選手権大会」で、“誤球プレー”を犯すルール違反をした。当時は自身のティーショットでそれた球をラフで発見し、そのままプレーを続行していたのだが、実際にはユン・イナがマークした玉ではなく、まったく別の球でプレーを続けていたことが後日わかったのだ。

 ユン・イナはその事実を認知していながらすぐに報告せず、約1カ月後の7月にはじめて、同大会を主催した韓国ゴルフ協会(KGA)に誤球を自ら申告した。結局、KGAは「韓国女子オープン・ゴルフ選手権大会」への3年間の出場停止処分を下し、KLPGAも今回、同等の懲戒を下すことになった。

 たった“一球”をめぐる不正行為で、選手生命危機の重懲戒を下されることになったユン・イナ。では、一体彼女はこれまでどんなゴルフ人生を歩んできたのだろうか。

 ユン・イナは2003年5月生まれのソウル出身の19歳。小学3年生の頃、父親に連れられたスクリーンゴルフ場でゴルフに興味を持ち、小学5年生からアカデミーを通じて本格的にゴルフを学び始めた。

 2018年には、韓国ゴルフ協会(KGA)の国家代表選抜戦で中学生として唯一、国家代表に選出。翌2019年も選抜戦を勝ち抜き、2年連続で国家代表に選ばれた。

 アマチュア時代の成績も華々しく、2019年の「韓国女子アマチュアゴルフ選手権」では大会史上4人目となる“中学生王者”に。翌2020年には招待選手として出場したKLPGAの正規ツアー(1部)「ロッテ・カンタータ女子オープン」でアマチュア最高位の26位を記録した。

 そして2021年から正式にプロ転向し、同年はジャンプツアー(3部)で1度の優勝、ドリームツアー(2部)で2度の優勝と3度の準優勝を記録。今季から正規ツアーを主戦場に戦うことになった。

 今シーズンは出場15大会中12大会で予選通過し、6月下旬の「BCカード・ハンギョンレディースカップ2022」で3位、7月上旬の「メッコール・モナパークオープンwith SBS Golf」で2位に入賞。そして、同月中旬の「エバーコラーゲン・クイーンズクラウン2022」では自身初の1部優勝を成し遂げた。そんな矢先、前出の不正行為で大会出場を絶たれる形となった。




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