『「スコッティを解放しろ！」一時は収監されたS・シェフラーをギャラリーが後押し』 : ゴルフ情報まとめてみた

　世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー（米国）は、激動の一日を過ごしました。

　今季メジャー第2戦「全米プロ」の2日目、早朝5時ごろに関係者が交通事故に巻き込まれ、死者が出たことで、コース近隣は大混乱に陥りました。

　その2時間後、シェフラーはバルハラGCの入り口に車で入ろうとした際、警察官の指示に従わなかった疑いで手錠をかけられ、拘留される事態に陥りました。拘束されている間、彼は混乱し、震えていたと語りました。留置場でテレビに映っている自分を見た瞬間も印象的だったようです。

　その後、午前8時40分に釈放され、9時12分にコースに到着。10時8分のスタートに間に合いました。コースにはシェフラー収監のニュースを知ったギャラリーが集結していました。「FREE SCOTTIE」（スコッティを解放しろ！）とプリントしたシャツを着るファンや、収監されたシェフラーの写真をプリントしたTシャツを着るファンが大歓声で彼を後押ししました。

　シェフラーは6バーディ・1ボギーの「66」をマークし、トータル9アンダーで暫定4位タイに浮上しました。ラウンド中は冷静さを保ち、自分のゲームに集中するよう努めたとのこと。世界NO.1の実力を発揮しています。

　大ギャラリーたちの応援も好スコアの要因でした。「ファンは素晴らしかった。いつも以上に応援してもらっていたように感じる。ボクの表情では分からないかもしれないが、ファンにはいつも感謝しているんだ。みんなからどう受け止められるか心配だったけど、ファンがいてくれて良かったよ」と語っています。ファンの大切さが身に染みる一日だったことでしょう。

　「外に出てプレーできたことに感謝しているし、いいラウンドだった。かなりカオスな一日だった」。シェフラーは前代未聞の一日を過ごし、全米プロ初制覇に向けて週末に向かっています。