石川遼、BMW日本ツアー選手権森ビル杯での素晴らしいプレー

 男子プロゴルフツアーのメジャー初戦、BMW日本ツアー選手権森ビル杯が茨城・宍戸ヒルズCC西コース(7430ヤード、パー71)で行われました。この大会で、石川遼選手(カシオ)は5打差からスタートし、最終日に見事なプレーを披露しました。

 正規の18ホールで1イーグル、8バーディー、2ボギーを記録し、この日のベストスコアの63をマーク。
 通算13アンダーでトップに並びましたが、岩田寛選手(フリー)とのプレーオフ(PO)で1ホール目で敗れ、22年11月以来の優勝は逃しました。
このプレーにより、国内メジャー3冠を逃したことになります。

 石川選手は1番でボギー発進しましたが、その後は見事な猛チャージを見せました。2番から3連続バーディーを奪い、6番パー5では残り30ヤードのラフからチップインイーグルを決めました。この日は8041人の観衆が詰めかけ、多くのギャラリーから大歓声が起きました。後半に入っても気迫のこもったプレーで10、12、13番でバーディーを奪取し、会場を沸かせました。

 16番パー3では傾斜を利用してピン奥1・5メートルにつけてバーディーを決め、最終18番ではティーショットが左バンカーにつかまったものの、見事な第2打でピン手前に落ちたボールをカップへ。優勝したかのような大歓声に包まれ、2打差でホールアウトし、後続を待ちました。

 石川選手は過去10度出場したこの大会で最高は15位(2010年)で、苦手とされていました。しかし、今大会では「63」というビッグスコアをたたき出し、「今日は本当に良かったと思う。焦ることなくプレーできていましたし、プレーオフもかみ合っていればと、自分の気持ち的にも焦りはなかった」と収穫を得ました。

 次週は2年連続8度目の出場となるメジャー、全米オープン(13日開幕、ノースカロライナ州パインハースト・リゾート)を控えています。石川選手は弾みをつけて米国に向かい、「こういうコースでも優勝争いできることは、自分に対しても証明できたし、楽しみ。周りうんぬんというよりは、自分の基準をしっかりぶらさないゴルフをしたい」と大舞台へ向かっています。




<関連する記事>



石川遼はPOで敗れて国内メジャー3冠ならずも「63」の猛チャージ「今日は本当に良かった」次週・全米OPに弾み
…◆男子プロゴルフツアー メジャー初戦 BMW日本ツアー選手権森ビル杯 最終日(9日、茨城・宍戸ヒルズCC西C=7430ヤード、パー71)  5打差1…
(出典:スポーツ報知)

石川遼「ちょっと紙一重のところ」ツアー通算19勝目はわずかに届かず 岩田寛とのPOに敗れる
…総額1億5000万円(優勝3000万円)  首位と5打差の16位から出た石川遼(32=CASIO)は63で回り、通算13アンダーまで伸ばしたが、岩田寛…
(出典:日刊スポーツ)