全米女子オープンで2位に入った渋野日向子選手は、積極的な攻めのプレーでバーディー数1位を記録しました。その成功には、昨シーズンから使い始めた新しいエースパター、「ピン アンサー2D」が大きく貢献しています。

 「ピン アンサー2D」は、アンサー型(いわゆるピン型)のパターでありながら、ソール幅を「アンサー2」より約18%広くしています。また、重量も従来のアンサー型と比較して約15グラム重い特徴を持っています。モデル名の「D」には「ディープ」(DEEP)の意味が込められています。

 渋野選手は、「ピン アンサー2D」に変えた理由について、「打感が柔らかく、前に使っていた『シグマ2アンサー』に似た感覚があった」と語っています。このパターは、フェースインサートに新素材「新ハードPEBAX」を採用したことで、ソフトなフィーリングでありながら、弾き感を出しています。

 渋野選手はアンサー型(ピン型)の印象が強いですが、実はプロテストに合格するまではマレット型のパターを使っていました。プロ入り後もマレット型の「PLD DS72」を一時期使用していましたが、23年の序盤から「ピン アンサー2D」に切り替えました。アンサー型を少しワイドにした形状は、アンサー型でありながらマレット型のような安心感もあります。渋野選手のストロークタイプはピン独自のストローク解析システム「i-PING」で計測するとセミ・アーク型であり、セミ・アーク型向けの「アンサー2D」はピッタリです。

 ピンは1959年に創業され、パターから始まったメーカーです。ピンのアリゾナ本社にはパター専用の開発研究施設もあり、アンサー型を幅広にするために何年もの研究と試作を重ねてきました。その結果、約18%幅を広くした「アンサー2D」が生み出されました




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(出典:e!Golf)