渋野日向子、マイヤーLPGAクラシックに向けて意気込み

 次週に今季メジャー第3戦「KPMG全米女子プロ選手権」が控えている渋野日向子。彼女は控えめに、それでいてしっかりと言葉にした。「勝ちたい…です」

 昨季は左手親指の痛みに苦しみ、けがが癒えてからも納得のいくゴルフとはほど遠かった。今季は開幕から出場した9試合では6度の予選落ち。苦しい時期は予選通過を目標に掲げることが精いっぱいで、勝利への意欲を口にすることはなかった。

 「まだ大口たたいたなとは思ってますけど…」と笑いながら、「やっぱり『全米』があったからこそ、ちょっとずつ自信も取り戻してきているかなっていう風には感じているので。そういう(勝ちたいという)発言ができるようになったのは、自分でも思考も変わってきているなって」とうなずく。

 2週前の「全米女子オープン」で2位惜敗。昨年までに使用したことがあったシャフトに差し替え、しっかり振り抜けるようになったことで練習場の段階でもボールの高さが少し戻ってきたことを実感している。「(全米前までは)練習からイメージが湧いていなかった。『こういう球で狙えそうだな』みたいなイメージが湧いていなかったし、打ってみないとどういう球が出るか分からないっていうのが多かったから…」と明かした。

 ショットの変化に数字も付いてきてくれているのが心強い。全米女子では4日間でフィールド最多の17バーディを奪った。全米前までシーズン通算で「2.5」にとどまっていたバーディ率(マッチプレーを除く)が、直近2週はともに「4」を超えている。トータルで部門別150位の59.68%となっているパーオン率も、この2戦は69%(50/72)、83.33%(45/54)と大きく改善の兆しがある。

 今週に入ってもシャフトをテストしていたように、「(勝つためには)まだまだダメだと思う」と道半ばにいることは誰より本人が分かっている。それでも、「まだ変われるなって思える部分が多く、客観的に見えた感じがあるのかな」

 今週は例年伸ばし合いが展開されるコースが相手となる。「初日から攻めないといけないなっていうのは先週も一緒。しっかり、怖がらずにやっていきたい」。まずカットラインをクリアし、週末にかけて上位を目指す。シーズン序盤と同じ“戦い方”を目指しながら、マインドは着実に変化してきてい。




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