銅メダリスト・松山英樹が「パリ五輪」後に英国で盗難被害エースキャディ不在でプレーオフへ : ゴルフ情報まとめてみた

　松山英樹選手が「パリ五輪」の後、英国で盗難被害に遭ったことを明かしました。彼の財布だけでなく、キャディの早藤将太さんとコーチの黒宮幹仁さんのパスポートも盗まれ、15日（木）に始まるPGAツアーのプレーオフシリーズ初戦には2人が不在となりました。

　フランスでの激闘を終えた松山選手とサポートスタッフは、米国に向かう直前の経由地ロンドンで事件に遭遇しました。キャディとコーチのパスポートの再発行とビザ再発給を急いでいるものの、渡米は早くても2週間後の最終戦「ツアー選手権」（ジョージア州イーストレイクGC）の直前になるとのことです。松山選手は「（2人が）間に合う可能性はあるけれど、限りなくゼロだと思って挑まなきゃいけない」と語っています。

　幸いにも、松山選手自身のパスポートとメダルは盗まれませんでした。早藤キャディの代役は、今春、久常涼をバックアップした田渕大賀キャディが務めています。松山選手は「引き受けてくれて良かった。ことし久常選手とやってきたので、要領も分かると思うし、英語もできるので頼もしい」と緊急オファーの承諾に感謝しています。

　年間ポイントレース（フェデックスカップ）上位70人による今大会からスタートする全3戦のプレーオフシリーズ。年間王者の座を争う大勝負直前のアクシデントに、冷静に対処しようと必死でいることでしょう。

　2月の「ジェネシス招待」で2年ぶりにツアー優勝を果たし、ランキング8位で前週のレギュラーシーズンを終えた松山選手。30人による最終戦進出をキャリアで初めて逃したものの、「去年よりはかなり良い状況で（プレーオフに）入れた」と述べています。

　松山選手は「コーチをつける前の自分に戻ったつもりでゴルフをしようと思う。全責任が自分に来るという雰囲気。それはそれで、久々に楽しみだなという感じです。早藤将太さんとコース内で培ってきたものを田渕キャディに伝えながらやっていきたい」と語っています。