「アムンディ・エビアン選手権」の最終日、古江彩佳選手は14番と15番で10メートル超の長いバーディパットを連続で決め、優勝争いにカムバックしました。最終18番のパー5ではイーグルパットを決めて、メジャー初優勝を手にしました。
なぜツアープロは長いパットを決めることができるのでしょうか。パッティングコーチの橋本真和氏によれば、ボールのスピード感覚と空間認識能力が重要です。10メートル以上の距離ではパターの重さだけでは届かなくなるため、自分で打つ感覚が必要になります。実際、10メートルを超えた瞬間に入りそうなイメージは消え、3パットを覚悟するゴルファーも多いです。
ロングパットのタッチを合わせるためには、ボールが転がっていくスピードをイメージすることや、ボールとカップの位置関係を瞬時に理解する空間認識能力が大切です。
ザンダー・シャウフェレ(米国)のパッティングコーチが教えているドリルでは、ボールを打ったら目を閉じて、ボールが止まったと思ったら手を上げる合図をします。続けているうちに、ボールが途中から減速して、止まるときのスピードまで想像できるようになります。同じ場所から何度も打つことで慣れてくるため、場所を変えながら行うと練習効果が高まります。
また、空間認識能力を養うためのドリルもあります。ボールのところに立って、カップを目に焼き付けたら目をつむってカップまで歩きます。カップの場所まで来たと思ったら目を開けます。このドリルは、UFOキャッチャーと同じように縦距離をイメージできるようになる効果があります。
野球やサッカーでも、正確に投げたり蹴ったりできるのは、ボールのスピード感覚と空間把握能力が優れているからです。この2つのドリルは、子どもの方が得意だと言われています。徐々に衰えていく想像力を鍛えて、ロングパットに強くなりましょう。
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