不調時やスランプにおけるマインドセットとメンタルを整える方法

 JLPGAツアーで通算14勝を挙げ、現在はツアーを休養中の有村智恵プロに、ゴルフにおけるメンタルの重要性や、実際に行っていたメンタルを整えるための手法についてお話を伺いました。

ゴルフとメンタルの関係について

 ゴルフは「メンタルのスポーツ」と言われるほど、メンタルがプレーに大きく影響します。私がゴルフの難しさを感じるのは、反射的に体を動かすスポーツではない点です。身体が静止した状態から、脳の指令で自分の身体を動かさなければならないため、メンタルの影響を受けやすいのです。

 また、ボールを打つ時間よりも、ラインを読んだり風を読んだりと考える時間が長いため、一度自分を見失うとスコアに反映されないことが多いです。

優勝争いの心境

 優勝争いの際は、「この緊張から早く逃れたい」と思ってしまいます。早く逃れたいがために、決断ができずに打ってしまったり、少し打ち急いでしまったりします。しかし、それはミスにつながり、優勝を逃す原因にもなります。

 「今は緊張しているけど、大丈夫。自分がやるべきことをやっておけば大丈夫」といったマインドで最後まで臨めた時は、優勝できることが多かったです。

 結局、ゴルフは「自分との戦い」とも言われますが、緊張から早く逃れたいという思いから、いつもと違うことをしてしまうと、自分に負けたと感じます。己との戦いを続けることが重要です。




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