「緊張を楽しめた」山内日菜子が“でかすぎる”一勝　年間レース73位からの大逆転劇で得たものと回避したもの : ゴルフ情報まとめてみた

山内日菜子、大逆転でツアー2勝目—メルセデスランキングも急上昇

　山内日菜子が大混戦を制し、ツアー通算2勝目を達成しました。伊藤園レディス最終日（グレートアイランド倶楽部、千葉県）で、山内は首位と1打差の4位タイからスタートし、67で回り通算14アンダーで優勝。昨年3月の「アクサレディス」以来、1年8カ月ぶりの優勝です。

試合のハイライト
　山内は4番でバーディーを取り、7番ではグリーン右のカラーから10ヤードのチップインバーディーを決めました。14番で再びチップインバーディーを決め、大混戦の17番パー3では20ヤードのチップインで流れを引き寄せました。最終18番でもパーでホールアウトし、安田祐香のボギーにより優勝が決まりました。

大逆転の背景
　山内は今季、メルセデスランキング73位と切羽詰まった状況から、今回の優勝で51位に上昇しました。これにより、来季の出場権をかけた最終予選会（QT）を回避し、地元宮崎での最終戦「JLPGAツアー選手権リコー杯」の出場資格も獲得しました。

涙の理由
　スコア提出後、山内は先輩の藤田さいきから祝福され、涙を流しました。「QTに行かなくていいという意味での涙です」と話し、「優勝でみなさんも喜んでくれるし、宮崎に帰る意味が変わりました」と満面の笑みを見せました。