本番に強いスウィングのリズムとテンポ

 2025年シーズンから米女子ツアーに参戦する馬場咲希プロ。その彼女を中学1年から指導してきたのがプロコーチの坂詰和久、通称『わきゅう』です。2024年のレッスン・オブ・ザ・イヤーを受賞した坂詰コーチが「本番に強いスウィングのリズムとテンポ」について語ります。

 坂詰コーチは、ゴルフが目から入る情報に大きく左右される競技であると指摘します。ティーインググラウンドに立ったときに、右のOBや左の池が見えると、怖さや不安が生じ、それがスウィングに影響するのです。

 こうした状況で重要なのは、普段通りのリズムとテンポを守ること。坂詰コーチは、ジョン・ラームのように速いテンポで振る方法と、ザンダー・シャウフェレやコリン・モリカワのように徐々に加速する方法の二つのアプローチを紹介します。どちらもリズムとテンポを保つための有効な方法ですが、特に初心者には、ゆっくりとしたリズムがおすすめだと言います。

 最終的に、自分に合ったリズムとテンポを見つけ、それを守ることが、プレッシャーの中でも安定したスウィングを実現するための鍵なのです。