ポイントは”リレー競争”？　平塚新夢は超絶高いトップなのに、なぜカット軌道にならないのか【注目ルーキースイング診断】 : ゴルフ情報まとめてみた

平塚新夢のゴルフスイング解剖：困難を乗り越え掴んだプロの舞台

　難病を克服しプロテスト合格を果たした国内女子ツアールーキー、平塚新夢（ひらつか・あむ）選手のスイングを、ツアープロコーチの石井忍が解説しました。身長154センチながら平均240ヤードを飛ばす彼女のスイングには特別な技術が詰まっています。

ゴルフへの復帰までの道のり
　平塚選手は2017年、高校3年生時にステップ・アップ・ツアーでアマチュア優勝を果たし期待されていました。しかし、『群発性頭痛』や難病『成人発症スチル症』に苦しみ、一時ゴルフから離れることに。2020年に競技復帰し、2023年からプロテスト合格を目指し本格的に挑戦。2024年にはマイナビネクストヒロインゴルフツアーで優勝を重ね、7度目の挑戦で念願のプロテストに合格しました。

高いトップスイングの秘密
　平塚選手のスイングの特徴は、高いトップ。右肘が肩より上に上がり、手元が頭を大きく越えています。しかし彼女のスイングは、トップからインサイドへ切り返す流れるような動作が鍵。陸上競技のリレーのように、左足から始まる身体の連動がスイングを支えます。この一連の動作によって、飛距離の出る再現性の高いドローボールが可能になっています。

アマチュアゴルファーへのアドバイス
　一般的なアマチュアの多くは、トップの浅さや切り返しのズレでスライスを打ってしまいがちです。平塚選手のスイングから学べることは、肩をしっかり回し、下半身から切り返すリズムを意識すること。クラブをインサイド・アウトの軌道に乗せることで、力強く狙い通りのショットが実現します。

　困難を乗り越えた平塚選手の挑戦と成長は、アマチュアゴルファーに勇気とヒントを与えてくれます。これからの活躍にも期待が高まります！