「左利きゴルファー」事情:左打ちの壁と魅力とは?

 日常生活では少数派の左利きですが、ゴルフ界ではさらに希少な存在。「左利きゴルファー(レフティー)」の割合は全体の5%ほどと言われています。ただし、左利きだからといって必ずしも左打ちを選ぶわけではなく、一部のプロ選手は日常生活で左利きながらゴルフでは右打ちを選択しています。

 左打ちの希少性とその背景 左利き用クラブが限られていることが、左打ち選手が少ない一因とされています。特にトーナメントプロにとっては、最適なクラブを選びにくい状況が右打ちへの転向を促している場合があるそうです。例えば、メジャー3勝を誇るジョーダン・スピースや、日本女子ゴルフ界のレジェンド岡本綾子氏がこのタイプに該当します。一方で、「日常生活は右利きでゴルフは左打ち」のような逆のケースもあり、PGAツアー45勝を挙げたフィル・ミケルソン選手がその代表例です。

 右打ちへの転向のメリットと課題 レフティーとしてのハンデを感じる場合、右打ちへの転向も選択肢の一つ。ただし、左打ちならではの「左手リード」がスイング面で優位性を持つ可能性も指摘されています。どちらを選ぶかは選手個々の戦略と環境次第と言えるでしょう。

 ゴルフ場における配慮の現状 「レフティーに不利な設計がある」との噂が一部に存在しますが、専門家によるとあくまで都市伝説の域を出ません。しかし、レフティー用の練習打席やコース設計において、配慮不足が感じられる例もあり、改善が期待されています。

 ゴルフを始めるにあたって、左利きか右利きかだけでなく、自身のゴルフスタイルや利便性を見極めて選択することが大切です。レフティーとしての挑戦、あるいは右打ちへの転向、どちらの選択にも可能性が広がっています!